最終更新日 2024年2月21日 by ガラスのハートを持つおっさん

ペットショップはとてもたくさんの店舗があり、それぞれ特色も違い面白いのでよく見に行きます。

もちろん何回かペットを飼ったこともあるので購入もしたことがありますが、店舗によってどんな姿勢で動物を扱っているかにかなり違いがあるなと思ったことがあります。

私が初めてペットショップでペットを購入したのは、中学生の頃でジャンガリアンハムスターでした。

どちらかというとその頃はゴールデンハムスターがポピュラーでしたが、小さくて見た目も可愛いジャンガリアンハムスターの販売が増えて来ており、今よりも生まれて間もないような赤ちゃんが売りに出されていたのをよく見ました。

初めて飼ったハムスターを購入した店舗は、大型スーパーのテナントとして入っていた所でした。

それなりに飼育環境は整えていたように思いますが、よくあるショーケースに犬や猫を1匹ずつ入れて展示している形態を取っていました。

飼っていたハムスターが死んでしまい、再び同じジャンガリアンハムスターを買いに別のお店に行きました。

そこはとても有名なペット専門店でしたが、衛生管理が良くなかったのか異臭が漂っていました。

販売されている動物もあまり健康的には見えず、毛並みが悪かったり成犬や成猫の一歩手前という感じの子たちが多かったです。

ずっとハムスターを飼い続けていましたが、私は本当は犬が飼いたかったのです。

それまで親の反対で飼うことが出来ませんでした。

しかし家族で旅行する頻度も減り、親の了解を得ることが出来たため犬を飼えることになりました。

元々両親共に実家で犬を飼っていたり私が生まれる前もいたようなので、犬は大好きでした。

そのためどの種類の犬を飼うか、みんなでワクワクしながら選んでいたのを覚えています。

お店に行く前に予めネットで調べてから考えていたのですが、ペットショップのクーアンドリクのホームページに載っていた販売リストの中にいたある子犬がとても可愛くて、家族全員一致でこの子がいいとなりすぐに見に行きました。

そのお店は今まで見て来た中では少し違った展示方法を取っていました。

狭い個室のショーケースではなく、クーアンドリクのスタッフも入れるような広い空間にたくさんの子犬が自由に走り回っていたのです。

さらにそこには犬だけでなく猫も一緒にいたりもして、とても驚きました。

遊びたい盛りに思いっきり走って他の子犬や子猫と戯れることが出来るので、あまりストレスを感じていないのかもしれないと思いました。

私が欲しいと見に行った子犬もとても元気が良く、実際抱っこしたらもう手放せなくなり即購入を決めました。

購入が決まるとまずどんな性格の子なのか、この犬種に必要なケア方法、幼犬の間に食べさせるべきものなど、事細かに説明されました。

私自身は初めてで両親も20年振りくらいの犬だったので、言われるままに色々と購入してしまいました。

選んだ犬種がその当時珍しかったのもあり、犬自体の価格も40万円以上でそこに用品代などが加わり50万円を超えました。

とても高額になってしまいましたが、購入した子犬は毛並みが良く体調も問題なかったので、大切に扱われていたんだなと感じました。

また何ヶ月か後には購入したお店から子犬の様子を気に掛けるハガキが届いたり、誕生月には必ず店舗への招待状が届き、行くと無料のバースデーケーキのプレゼントと犬を含めた家族写真を撮影してくれました。

他のペットショップで犬を飼ったことがないのでこの対応が特別なのかは分かりませんが、クーアンドリクは初めてお店に行った時の印象から他の店舗とは異なっていたので、やはり動物に対してもその飼い主に対しても誠実に向き合っているのかなと思います。

犬を飼い始めてからペットフードやペット用品の知識も増え、それを生かそうとホームセンターのペット用品売り場で働き始めました。

そこにはペット専門店が別に入っていて、客側としてではなく従業員側として今まで知らなかったペットショップの裏事情などを知ることになりました。

新しい動物を展示する時には、とても命を扱っているとは思えない乱暴さを目の当たりにしたりもしました。

売れ残った子たちがその後どうなるのかというのも、はっきりとではありませんが耳にしました。

動物が好きだから動物と身近なペットショップ関係の場所で働けることを嬉しく思っていましたが、本当のことを知れば知るほど何とも言えない気分になりました。

私が選んだ子は赤ちゃんのうちに家族が見付かりましたが、そうではない子の方がきっとたくさんいるんだろうということが分かりました。

それでも、私が犬を買ったお店のように少しでも愛情を持って接していると感じられるお店が増えてくれたらいいなと思います。

そして現在私は実家を出て結婚し家庭を築いていますが、またいつか犬を飼いたいという気持ちがあります。

その時は、捨てられたり虐待されたりして保健所などにいる消える寸前の命を救いたいと思っています。クーアンドリク