最終更新日 2024年2月21日 by ガラスのハートを持つおっさん

遺品整理とは、一般的に亡くなった方の持ち物を整理することを指します。
しかし最近では、その方の住んでいた部屋を掃除し原状回復させることも含まれ、昔よりもハードな作業というイメージが強いです。

 

遺品整理を自力で行うのか業者に依頼するのかという選択

そのためいざという時に困らないよう、生前から家族などと段取りを決めておく方がいいでしょう。
ではその肝心なポイントとは何か、まずは遺品整理を自力で行うのか業者に依頼するのかという選択です。

もしも業者に依頼すれば大幅に時間と労力を短縮でき、不用品の処分方法なども全て任せてしまって構いません。
一方で費用の面では大きな負担を伴い、どれだけ作業が少なく済んでも数万円から10万円以上が掛かります。

つまり時間的な余裕と経済的な余裕、この両者を天秤に掛けて決めることになるのです。
仮に自力で全てを行うのであれば、スケジュール管理をきちんとしておきましょう。
例えば亡くなった方の住まいが賃貸だった場合、いつまでに退去をしてくださいというお願いがあるかもしれません。

管理会社や不動産会社にも事情がありますし、遺族の心のケアなどを待っている余裕がないわけです。
生前から話し合っておく必要がある理由にはこうしたこともあり、予め決めておくと葬儀が終わった後に慌てずに済みます。

 

遺言書は法的な効力を持つ文書になる

それから遺言書の確認、こちらも絶対にしておかなくてはなりません。
遺言書は正しい手続きで作成されていれば、法的な効力を持つ文書となります。
遺品に関しても何かしら書かれていることが多いですし、まず真っ先に残されていないかを確認してください。

これらの確認が問題なければ、いよいよ遺品整理の本番です。
自力で行う際には、最初に複数の段ボール箱を用意するのがおすすめです。
そこに貴重品やリサイクル用、処分といったカテゴリー分けした紙を貼り、最後にどこに何を入れたか判りやすくしておくと安心できます。

ここで注意しなければいけないのが、不用品の処分にもお金が掛かるという点です。
断捨離のように貴重品以外は全部処分しようとする人もいるのですが、そうすると想像以上に費用が掛かるかもしれません。
ですからリサイクル店への出品や他者への譲渡、或いはオークションへの出品も考えておくと、有益な手放し方ができます。

 

写真や人形、手紙などはお寺で供養をしてもらう

写真や人形、手紙といった類は、お寺で供養をしてもらうといいでしょう。
決して乱雑に粗末に扱うことはせず、供養が無理なら何か言葉を掛けるだけでも構いません。

近しい血縁者同士で、形見分けをするのも一考です。
心の宿りやすい遺品を近くに置いておけば、遺族の悲しい心を癒やすきっかけにもなるかもしれません。

仕分けが終わると、次は掃除をします。
アパートの一室などであれば数日で終わるでしょうが、マンションや一軒家ともなると一筋縄ではいきません。
持ち家の場合は自分のペースでゆっくりと行い、気持ちが辛い時には躊躇わず休んでください。

ですが先述のように賃貸契約で管理会社や不動産会社が関わってくるようであれば、素直に業者の手を借りるのも重要になります。

実は最近では費用の節約のため、遺品は自分たちで片付けて掃除だけ任せるという人が増えています。
所謂特殊清掃を必要とする場合もあることから、あまりに重労働と感じたら費用は惜しまない方が賢明です。

 

遺品整理業者にも良い業者と悪い業者がいる

管理会社から請求される原状回復費用より安くなれば御の字なので、見積もりだけでもしてもらってください。
無論遺品整理業者にも、良い業者と悪い業者がいます。

安ければ良心的と考えがちですが、多くの場合安過ぎる業者は遺品の扱いが雑などの問題を抱えています。
目に見えない範囲の掃除は適当だったり、不用品を違法な形で処分する業者もいますので、実績と評判は何があっても確認しておくべきでしょう。

福岡の遺品整理・生前整理・空き家片付けを得意としています

遺品には、亡くなった方の気持ちが宿っています。
第三者が見れば無価値に見えても、生前その人がどれだけ大切にしていたかは判りません。
そのような部分にまで配慮が及ぶ業者、それこそが真に優良な業者なのだと覚えておきましょう。

私事にはなりますが、私も3年前に祖父の遺品整理を行いました。
何が必要で何が不要かの見極めが難しく、気持ちも落ち込んでいる中で急いで進めたのを覚えています。
この経験からも、やはり精神的な部分の負担は思った以上に壁になります。

 

まとめ

なかなか手が進まなかったり、遺品を1つ1つ手に取って悲しくなったのも記憶に新しいです。
結局最後には業者にお願いをし、自分で最後までやり遂げることはできませんでした。
要はある日突然に遺品整理と向き合うことになっても、そうスムーズに作業をできる人はほとんどいません。

仕事に行かなければならなかったり、時間も都合良く作れないのです。
それでもあっという間に時間は過ぎていきますので、事前に段取りを調べておくか否かで効率が激変します。

自分には無縁だと決め付けず、若い世代の人たちも一度は向き合っておくことをおすすめします。
別れはいつ来るか判らない、その教訓にも役立つはずです。