最終更新日 2024年2月21日 by ガラスのハートを持つおっさん

⒈昔ながらの木の家の魅力

住宅にはさまざまな種類がありますが、最近注目されているのは昔ながらの木の家にあります。
木材でつくられた家の魅力は、多くの人が知るところですが、これをもっともよく知っているのは昔の人になります。

昔の人は、わざわざ木の家で住宅を建築した理由はそれなりにあり、素材はそれしか手に入らなかったこともあります。
外国などに行くと、石の家などもありますが日本そのような住宅がほとんど発展していませんでした。

なぜかといえば、日本の住宅自体は非常に地震の危険性と隣り合わせだったからです。
地震が発生する場合には、もはやどうする事も出来ずそのまま命を落とすしかありません。

特に、危険性が高いのは地震の場合になります。
現在でも、世界を見ると石の家があるのは単純に安上がりだからあるいは頑丈だからといった面もありますが、地震などが起こらない国だからとも言えるでしょう。

裏を返せば、地震の多い国は石造りの家があまり向いていないといえます。
例外的に、現在の技術を用いればそのような家でもしっかりとしたつくり耐震性の高い状態もっていくことができますので、それほど心配する必要がありません。

ですが昔の話しをすれば、やはりそのような技術がなかったため木材に頼らざるをえませんでした。
このように考えると、日本は必然的に木材の意を選んできた経緯があるといえます。

木材は、現在ではいろいろ言われていますが、自然な感じがする住宅都市と好まれている傾向があるでしょう。
そのような魅力がある一方で一番注目したいのは、鉄筋コンクリートよりも或る意味地震に強いと言って家になります。

⒉法隆寺は鉄筋コンクリートよりも頑丈な作りになっている

近年は、災害が非常に多くなっており、人間の命は脅かされている状況ですがこれにはそれなりの理由があるとも言えるでしょう。
やはり、人間が自然と向き合っていかなければいけないことを痛烈な経験として体験させてもらっていると考えた方がよいです。

もちろんそれにより人の命が奪われることもあるかもしれませんが、自然と向き合うことはとても重要なことが理解できるわけです。
このように考えれば、自然をうまく用いて自然と共存する力を身につけていかなければなりません。

これが住宅とどのような関係があるかといえば、昔のようにスクラップアンドビルドと言うような考え方ではなく既卒の住宅を丁寧に長く使っていくことにより自然を大切にしていくからそして自然と向き合う力が必要になるわけです。
これを実現することができるのはやはり木の家と言えるでしょう。

木の家の原点がどこかは明確ではありませんが、日本最古の建物として知られている法隆寺などは、今でい言うところの鉄筋コンクリートよりも頑丈なものになっています。

奈良県は震災などが少なかったわけではなく過去には何度も大きな地震がありました。
それにもかかわらず、なかなか崩れることなく1200年もの間現在の状態まで維持することができるのは、やはりその耐震性の強さと言えます。

耐震性の強いのは鉄筋コンクリートといわれていますが、木材をうまく組み合わせることができればしっかりとした耐震性を得ることができ仮に震度7の地震が起きたとしても崩れることはありません。

⒊法隆寺が頑丈な理由とは?

実際に、鉄筋コンクリートの住宅でも、法隆寺の考え方がそのまま適用されているといっても過言ではないでしょう。
いったいどのような作りになっているかといえば、ある程度余裕を持たせているつくりになっています。

法隆寺で有名な作りとしては、釘を一切つくっていないことです。
くぎを使わないことにより、大きな力を受けた時に力を逃がす働きができています。

つまり、ほぼからはなかなかまねすることができませんが、木材と木材を組み合わせて遊びを作っておくことで常に力が分散するようにできているのが特徴です。

それだけでなく、中央に大きな柱があり一本の大きな丸太がたれさがっているような形になっているのがポイントです。
これは何を意味しているかといえば、全体のバランスをとるために大きな柱を一本ぶら下げているわけです。

この柱があることにより、建物が右に揺れてもあるいは左に揺れても大丈夫なようにつくられています。
これを一般の住宅に実現することは難しいですが、現在はビルなどで応用している傾向があります。
中央に大きな重りをつけて、大きな揺れを防ぐあるいは緩和するようにしているのが特徴です。

このように、デザイン性などよりもまず地震対策として考えられている木の建物は、非常に学ぶことが多いですのでこれらを応用した技術は今後も活躍することが期待できるでしょう。

もちろんデザイン性や住み心地なども木の家はほかの家に比べると非常に高いレベルにあります。
特に、合板ではなく木材などを利用している場合には肌に触った感触もやはり違いますので、徹底してお金をかけてよいものを使った方がよいでしょう。

もちろん無理にお金を使う必要がありませんが、魅力的な生活を送るならば木住宅は魅力的です。