最終更新日 2024年10月28日 by ガラスのハートを持つおっさん
日本にたくさん存在している「商業ビル」ですが、このビルには必ず管理している会社と人たちがいます。
建物は人が使用しなければ朽ちていくといわれますが、たくさんの人が使用していれば床や窓も汚れますし、それを清掃するような人たちが必要になります。
他にも高層階のビルにはエレベータも設置されているケースがほとんどです。
そのエレベータも安全に作動させるためには、やはりビルメンテナンス業務の一つになるのです。
清掃管理業務
ビルのメンテナンスというと、真っ先に思い浮かべる人が多いのが、ビルの清掃作業ではないでしょうか。
床を掃除したりするひととビル内で鉢合わせることは、ビルを使用して仕事をしている人であれば、日常茶飯事ではないかと思います。
他にも、高層ビルの外窓を屋上から吊り下げたゴンドラに乗って、清掃作業している風景を思い浮かべる人もいることでしょう。
しかしビルのメンテナンス業務はそれだけではありません。
実は非常に細かく多岐にわたるものなのです。
例えば、今紹介したビルの掃除等の仕事内容は「衛生管理」や「清掃管理」という業務内容になります。
衛生や清掃管理業務は、他にもたくさんあるのです。
例えば床や内壁、そして天井などの内部清掃業務があります。
内部清掃ではトイレやエレベータ、エスカレーター等の清掃などもあります。
よくビル内で見かける掃除をしている人は、この内部清掃業務に従事していると考えてよいでしょう。
内部の他にも「建物外部清掃」があります。
外壁や窓ガラス、屋上などの清掃業務がそれにあたります。
前述した高層ビルの窓ふきは、この外部清掃業務に当たることでしょう。
衛生管理業務
そして前述したのが「清掃管理業務」ですが、もう一つ大切な仕事が「衛生管理業務」です。
衛生管理業務では主に、水道などの給水管理や排水管理などがあるのです。
貯水槽があるビルではの管理や清掃業務、排水槽の管理や清掃などもあります。
水質検査や浄化槽のせいそうなども業務もあり多岐にわたるのです。
それ以外にも空調の管理などの業務もあり、それにはダクトの清掃などが含まれます。
衛生管理業務では他にも、害虫等の除去などや廃棄物処理などの業務もあるのです。
他にも様々な仕事がありますが、以上のような清掃管理と衛生管理業務を合わせて「環境衛生管理業務」と分類されます。
設備管理業務
そして他にも「設備管理業務」という仕事もあります。
それは主に電気通信設備の管理や、空調設備の管理に消防用設備やエレベータなどの昇降機設備の管理の業務です。
電気通信設備の管理では、配線や照明や電話設備等の管理が主な業務です。
空調設備は、ボイラーや送風機や排風機などの管理がそれにあたります。
消防用設備では警報や消火設備、避難設備などの管理があります。
そして月点検が必要な、エレベータやエスカレータなどの管理が昇降機設備の管理です。
他にも警備や防災業務がありますが、警備や駐車場の管理などが当たります。
ビルメンテナンス会社の仕事
上述した以外にもビルメンテナンスの仕事はありますが、ビルというのは建物です。
どのような建物であれ経年劣化するという運命にあります。
経年劣化するといろいろな不具合が発生するものなのです。
新築から10年程度であれば、そのような不具合はなかったり、少なかったりするものです。
しかし築10年を超えたあたりから、様々なトラブルが発生します。
例えば空調の接触が悪いなどがその代表的な例と言えます。
古いビルではそのようなことはとくに頻繁に起こるのです。
そのようなトラブルが発生した時に、迅速にその原因を究明して、対処して解決させるのもビルメンテナンス会社の仕事であり、使命といえるのです。
ビルによっては、24時間体制で管理しているようなところもあります。
いつ何時何が起きても対処できるような、万全の態勢を整えているのが、ビルメンテナンスの仕事と言えます。
また、ビルのメンテナンスに関しては、一つのビルが複数の会社に業務委託していることが多いのも事実です。
簡単に言えば「アウトソーシング」ということになります。
例えば清掃や電気設備の管理や保守、警備などは別々の会社に振り分けているケースが多いのです。
つまり複数のビルメンテナンス会社が、一つのビルを守っているという図式が見て取れます。
まとめ
そしてビルのメンテナンスは基本的には、人間が行う仕事であるということです。
製造業などはロボットの導入や「AI」などの人工知能が活躍しているような会社もありますが、ビルのメンテナンスは人間が手作業で、仕事をするというのが基本です。
高層ビルの外側の窓ふきは危険が伴いますが、人間が行っているのを見たことがある人も多いでしょう。
ロボットが出来ればよいのですが、このような作業は人間による手作業の仕事が多いのです。
つまり自動化はこの仕事では難しいということです。
安全安心にビルを使用するためには、「デジタル」よりも「アナログ」のほうが安心なのかもしれません。
出典:後藤悟志代表の経歴/人物像とは?太平エンジニアリングについて調査!